当院は昭和36年に七尾市内で産婦人科を開業して以来半世紀以上にわたり、出産に携わってきました。 しかし令和6年能登半島地震により設備に被害を受け、現在は入院が必要な医療処置を行っておりません。その為、妊娠されている方へは34週までに希望の分娩施設をご紹介させていただいております。 今後私たちができることは、妊娠検査や定期的な妊婦健診、そして妊娠・出産・育児の不安や悩みなどのご相談をお受けすることです。安心したマタニティライフ、そして楽しい育児を送ることが出来るように当院スタッフ一丸となってサポートしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 妊婦健診 順調な妊娠経過のために、定期的な妊婦健診を受けましょう。 超音波検査での胎内の健診を行っています。 妊娠初期には胎児全体の様子を3D超音波検査で見ることもできます。 受診回数 妊娠初期~妊娠23週まで 4週毎 妊娠24~35週まで 2週毎 妊娠36~予定日まで 1週毎 予定日以降 適宜 健診でのチェックポイント 母体 胎児 血圧・体重測定(毎回) 心音確認(毎回) 尿検査(毎回) 発育(毎回) 腹囲・子宮底(16週以降) 羊水量 貧血の有無(適宜) 心奇形や奇形の有無 体重の変化 心配や不安等 気をつけておきたい症状 下記の症状がありましたら、まずは電話でご連絡ください。 ① 出血 妊娠中の性器出血は、おなかの痛みの有無に関係なく診察が必要です。 ② おなかの痛み・張り 下腹部痛や腹部緊満感は切迫流産・早産の兆候のひとつと考えられます。 安静にしていても治まらず、周期的なおなかの痛みや硬くなるような感じがある場合は受診をおすすめします。 ③ 破水感・水のようなおりもの チョロチョロの場合は尿漏れと間違えることもあります。 量が多い少ないに関わらず、おかしいなと感じたら受診です。 ④ 胎動の異常 いつもより赤ちゃんの動きが鈍いと感じたら早めに受診しましょう。 ⑤ 常位胎盤早期剝離 通常は赤ちゃんが生まれた後に胎盤がはがれますが、まれに胎盤のほうが先にはがれることがあります。 性器出血・胎動減少・おなか全体がずっとかたい、痛い等の症状がある場合はすぐに連絡してください。 出産について 令和6年能登半島地震の影響で、当院では出産の設備が整わず現在は行っておりません。 その為、希望の分娩施設を妊娠34週までにご紹介させていただいております。 紹介先へは初回受診時に、紹介状・母子手帳・保険証を持参ください。 無料健診票は、各自治体によって取り扱い方が異なりますので、里帰りする前にご確認ください。石川県内の方はそのまま使用することができます。